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特集 急性肺塞栓症の最新診療
『肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン』の意義
Significance of guideline for prevention of venous thromboembolism
西山 信一郎
1
Shinichiro NISHIYAMA
1
1虎の門病院分院内科総合診療科
キーワード:
静脈血栓塞栓症
,
エコノミークラス症候群
,
急性肺血栓塞栓症
,
深部静脈血栓症
,
予防
Keyword:
静脈血栓塞栓症
,
エコノミークラス症候群
,
急性肺血栓塞栓症
,
深部静脈血栓症
,
予防
pp.299-303
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100488
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要旨:欧米では肺血栓塞栓症の発症頻度が高いことから,エビデンスに基づいた予防ガイドラインが策定されてきたが,欧米とは生活環境や発症頻度が異なるわが国で欧米のガイドラインをそのまま利用することはできなかった.近年はわが国でも本症の発症頻度が増加し,マスコミを通じてエコノミークラス症候群として本症の認知度も高まり,飛行機のなかでさえ本症の予防のためのビデオが上映される時代である.本症が院内で発症した場合,以前は予測できない事故として済まされてきたものが,今後は予防対策が不十分として医療責任を問われかねず,現に医療訴訟に発展する症例も増加している.このような背景からわが国でも早急な予防対策が望まれていたが,この時期にわが国におけるガイドラインが作成された意義は大きい.
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