特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓療法で治す
【静脈血栓塞栓症】
静脈血栓塞栓症に対する抗凝固療法による治療
中村 真潮
1,2
1村瀬病院
2三重大学大学院循環器・腎臓内科学
pp.2368-2371
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223853
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ポイント
●肺塞栓症と深部静脈血栓症は一つの連続した病態であり,両者を合わせて静脈血栓塞栓症と称する.
●静脈血栓塞栓症治療の第一選択は抗凝固療法であり,初期治療には従来,非経口薬が使用されてきた.
●ワルファリンによる長期治療では少なくとも3カ月間投与し,リスクによってはより長期間にわたって投与する.
●非ビタミンK阻害経口抗凝固薬は,静脈血栓塞栓症の治療で従来薬よりも出血リスクの少ない薬剤として期待される.
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