特集 産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
静脈血栓塞栓症の予防と管理
杉村 基
1
1浜松医科大学 産婦人科家庭医療学講座
キーワード:
Heparin
,
妊娠合併症-心臓血管系
,
診療ガイドライン
,
静脈血栓塞栓症
Keyword:
Heparin
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pregnancy Complications, Cardiovascular
,
Venous Thromboembolism
pp.737-742
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022248370
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過去20年間の世界の周術期深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症(DVT/PTEあわせてVTEと表記する)予防対策では妊娠関連VTEを含め、ヘパリン系薬剤である薬物抗凝固療法の適応拡大が行われてきた。しかしヘパリン系薬剤による予防的抗凝固療法に関しては適応をより広くとる英国と適応に制限をもたせる米国間に差が存在する。日本の「産婦人科診療ガイドライン産科編」は日本国内のコンセンサスに基づくが、現行の診療ガイドラインの先には国際的議論との整合性を模索することになる。
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