特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓療法で治す
【脳血管疾患】
脳血管障害に対する抗血栓療法
友田 昌徳
1
,
桑城 貴弘
1
,
矢坂 正弘
1
1国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳血管・神経内科
pp.2356-2358
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223850
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ポイント
●再発予防には心原性脳塞栓症では抗凝固療法を,非心原性脳梗塞では抗血小板薬を用いることが多い.
●急性期では抗血栓療法中の出血脳梗塞や消化管出血へ十分な注意を払う.
●慢性期の抗血小板薬としてクロピドグレル,シロスタゾール,およびアスピリンが勧められる.アスピリンは頭蓋内出血と消化管出血に注意を払う.
●非弁膜症性心房細動(NVAF)例では頭蓋内出血が大幅に少ない非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)がワルファリンよりも勧められる.
●脳静脈・静脈洞血栓症や奇異性脳塞栓症では,病態の改善や再発予防を目的に抗凝固療法を行う.
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