特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓療法で治す
【弁膜疾患】
人工弁置換術後,心臓弁膜症
藤田 知之
1
,
小林 順二郎
1
1国立循環器病研究センター心臓外科
pp.2352-2355
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223849
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ポイント
●弁置換術後早期は血栓塞栓が特に発生しやすい.
●機械弁を用いた弁置換術後はワルファリンを目標INR2.0〜3.0で投与するべき.
●リスクの低い大動脈弁置換術後では目標INRを2.0〜2.5に下げてもよい.
●ワルファリンに加えて,アスピリンの併用は血栓のリスクの高い患者に行う.
●生体弁や弁形成術後でも術後約3カ月はワルファリンを投与すべきである.
●弁置換術後,僧帽弁狭窄症ともにNOAC(新規経口抗凝固薬)の投与は推奨されない.
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