特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
骨髄腫診療の進歩
【病態】
多発性骨髄腫の進展様式
田村 秀人
1
1日本医科大学血液内科
pp.2140-2145
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223804
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ポイント
●意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)の有病率は1〜2%で,加齢とともに増加する.
●MGUS患者の年間1%程度が骨髄腫やALアミロイドーシスなどの関連疾患に進行する.
●MGUSの進行リスク因子として,M蛋白≧1.5g/dL,non-IgG型,血清FLC比異常,さらには正常免疫グロブリンの低下が知られている.
●MGUSからの進展,病勢の進行は,遺伝子異常,腫瘍微小環境の変化,免疫異常などの種々の要因による.
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