特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
リンパ腫診療の進歩
【診療指針】
MALTリンパ腫
加藤 春美
1
1愛知県がんセンター中央病院血液・細胞療法部
pp.2101-2104
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223795
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ポイント
●MALTリンパ腫は,主に慢性炎症を背景としてリンパ節外臓器から発生する低悪性度リンパ腫に属する疾患である.
●MALTリンパ腫の病態は多様で,浸潤臓器別に特徴的な病因・病態が存在し,最多の病変部位は胃である.
●限局期胃MALTリンパ腫では,H. pylori感染例では除菌療法が有効で,胃以外の限局期MALTリンパ腫では,放射線療法,外科的切除による局所療法が奏効する.
●進行期MALTリンパ腫の治療は,基本的には濾胞性リンパ腫に準じた治療方針に従う.
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