特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
各病理組織型のリンパ腫の治療
濾胞性リンパ腫
城 友泰
1,2
,
錦織 桃子
1
1京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学
2京都大学医学部附属病院細胞療法センター
キーワード:
濾胞性リンパ腫
,
bendamustine
,
obinutuzumab
,
lenalidomide
,
rituximab
Keyword:
濾胞性リンパ腫
,
bendamustine
,
obinutuzumab
,
lenalidomide
,
rituximab
pp.215-218
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_215
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Summary
▪濾胞性リンパ腫は全身症状を伴わず,診断時にすでに進行期であることが多い.
▪初発限局期においては,局所放射線治療が考慮される.
▪初発進行期では腫瘍量に応じた治療選択が行われる.低腫瘍量の症例では経過観察やrituximab単剤治療が選択される.一方,高腫瘍量の症例では抗CD20抗体併用化学療法の適応となり,奏効症例では抗CD20抗体維持療法が考慮される.
▪形質転換症例や診断後24ヵ月以内の早期再発症例は予後不良である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021