特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系のcommon疾患
COPD—診断と外来でのマネジメント
平田 一人
1
,
浅井 一久
1
1大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学
pp.1542-1545
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223663
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ポイント
●体動時呼吸困難や慢性の咳・痰があり,40歳以上で喫煙歴のある患者では,まず慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑う必要がある.
●COPDの安定期治療は,禁煙,薬物療法,運動療法を中心とする呼吸リハビリテーションである.
●労作時呼吸困難を訴える患者では,症状の軽減に加え,QOLや運動耐容能の改善などが主な目標となり,長時間作用型気管支拡張薬の単剤または多剤併用による,定期的な投与が推奨される.
●体動時呼吸困難のため日常生活動作が低下し,その結果,デコンデショニングの進行により,さらに運動能力の低下をもたらす悪循環の改善には,運動療法が有用である.
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