特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系の外来治療総論
全身性ステロイド薬—使用のポイントと注意点
石本 裕士
1
,
矢寺 和博
1
,
迎 寛
1
1産業医科大学呼吸器内科学
pp.1514-1518
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223658
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ポイント
●外来で導入を行う全身性ステロイド療法は,気管支喘息発作や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪に対するものがその代表である.
●気管支喘息発作における静注用ステロイド薬の使用においては,アスピリン喘息患者などで薬剤の添加物などに対するアレルギーが生じることもあり,急速静注してはならない.
●間質性肺炎などに対して高用量で長期となる全身性ステロイド療法の導入は,専門医療機関での入院・精査のうえで行うことが望ましい.
●全身性ステロイド療法には,さまざまな副作用があるため,長期的な視点に立った適切なマネジメントが望まれる.
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