特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系の外来治療総論
抗菌薬—何をどう使うか
梅木 健二
1
,
門田 淳一
1
1大分大学医学部呼吸器・感染症内科学講座
pp.1510-1513
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223657
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ポイント
●気道感染は,上気道炎,気管支炎,肺炎などに分類され,問診および身体診察が重要である.
●急性上気道炎に対する抗菌薬の使用は制限すべきであるが,「killer sore throat」である5疾患を忘れてはならない.
●慢性呼吸器病変の二次感染は,緑膿菌感染のリスクを念頭にキノロン系薬を使用する.
●市中肺炎の軽症および中等症の一部は外来治療が可能であるが,ニューキノロン系薬の頻用は控えるべきである.
●医療・介護関連肺炎は耐性菌保有リスクがあるものの,A群では外来治療が可能である.
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