特集 いまアレルギー外来がおもしろい—安全で効果の高い治療を使いこなす
治療薬を使いこなす
全身性ステロイド
横地 律子
1
,
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科
pp.1904-1908
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223748
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ポイント
●ステロイドの全身投与でアレルギー性疾患の「慢性期」を抑制することは,多くの場合で治療副反応が利益を上回る.急性期には試みられることが多いが,良質なエビデンスは僅少である.
●アトピー性皮膚炎など,いくつかの疾患では短期使用で劇的な改善がみられるが,減量・中止とともに重篤な悪化が起きることもあり,ステロイド全身投与そのものは推奨されない.
●局所投与(吸入薬,軟膏など)への切り替え,抗アレルギー薬の併用などにより,早期中止を試みる.
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