特集 自信がもてる頭痛診療
頭痛診断の実際
頭痛の鑑別—外来での危険な頭痛の見分け方は?
清水 俊彦
1
1東京女子医科大学脳神経外科頭痛外来
pp.1258-1260
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223592
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●頭痛は単一の頭痛として表現されることはむしろ少なく,複数の頭痛が混在していることが多い.
●一種の頭痛にほかの頭痛が増悪因子として働くことも多く,再診時に頻度や程度を患者から詳細に問診すべきである.
●頭痛の性状が変化した際,もしくは患者が明らかに通常とは異なる頭痛を訴えた際には,必要な補助診断検査を行うことが必要である.
●頭痛の頻度や程度が日ごとに増悪していく際には,頭蓋内器質性疾患の存在を疑わなければならない.
●一次性頭痛の病態生理を把握することは,近似した頭痛をきたす二次性頭痛の診断に役立つ.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.