特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略
ここまで変わったウイルス肝炎の治療
【急性肝炎】
危険な急性肝障害の見分け方
井上 和明
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
pp.263-266
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223101
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ポイント
●急性肝炎の90%は自然治癒する.危険な肝障害の見分け方の第1のポイントは,トランスアミナーゼが多峰性に変動することである.
●第2のポイントは,急性肝炎でありながら,肝炎が鎮静化せず経過中にアルブミン,コリンエステラーゼ,コレステロールが低下し,あたかも慢性肝障害のようなデータをとるものである.
●第3のポイントは,肝炎が遷延化するケースでは迷わず治療介入することである.
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