特集 感染症診療 それ,ホント?
外来編
フルオロキノロン系薬の投与には慎重にならなければいけないってホント?
森岡 慎一郎
1
1在沖縄米国海軍病院
pp.876-878
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223496
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ポイント
●フルオロキノロン系抗菌薬は抗結核作用を有し,単剤治療により結核症の診断が遅れるだけでなく,結核菌の耐性獲得が問題となっている.
●フルオロキノロン系抗菌薬の耐性問題は,腸内細菌や緑膿菌,黄色ブドウ球菌などで認められ,耐性獲得は同抗菌薬の使用量や使用期間と関連している.
●抗菌薬の処方においては,文献レベルでのエビデンスや医学的知識に加え,患者とのコミュニケーションも大切である.
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