特集 感染症診療 それ,ホント?
総論編
治療期間は疾患によってある程度決まっているってホント?
柳 秀高
1
1東海大学医学部付属病院総合内科
pp.835-837
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223484
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ポイント
●感染臓器,起因菌,患者の背景/病態生理が決まれば,抗菌薬の種類のみならず,治療期間もある程度決まってくる.
●炎症反応が低下したから,あるいはしばらく治療した後の培養検査が陰性となっているから治療期間終了,というやり方はしない.
●治療期間は長すぎるのも短かすぎるのも避ける.
●市中/院内肺炎では短期治療について考慮する.
●黄色ブドウ球菌菌血症での短かすぎる治療期間は,再発や合併症の増加につながるので注意が必要である.
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