増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
糖代謝検査
抗インスリン受容体抗体
末冨 吏佐
1
,
谷澤 幸生
1
1山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学
pp.253-254
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223272
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検査の概要
血糖降下ホルモンであるインスリンは,細胞膜表面でチロシンキナーゼ共役型レセプターの1つであるインスリン受容体と結合し,細胞内へのグルコースの取り込みやグリコーゲン合成シグナル伝達の開始を指示する役割を担っている.
インスリン受容体が正常に機能しない疾患として「インスリン受容体異常症」には,インスリン受容体遺伝子の異常であるA型と,後天的なインスリン受容体抗体の出現によるB型が知られている(表1).
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