特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液生化学検査
糖質および関連物質
インスリン受容体抗体,抗インスリン受容体抗体
内潟 安子
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
pp.232-233
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104752
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
インスリン受容体異常症という概念がKahnによってされた.これはインスリン受容体後のシグナル伝達に障害が起こるために,インスリン抵抗性を引き起こす疾患である.インスリンの血糖降下作用が不十分な状態になるため,血糖は上昇する.
インスリン受容体異常症は,インスリン受容体そのものの異常によるインスリン受容体異常症をA型と,インスリン受容体の自己抗体が存在するためにインスリンのインスリン受容体への結合が阻害されるものをインスリン受容体異常症B型と,インスリン受容体結合以降のステップに異常が存在するインスリン受容体異常症C型がある.
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