増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
糖代謝検査
抗インスリン抗体
松村 卓郎
1
,
谷澤 幸生
1
1山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学
pp.248-249
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223270
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検査の概要
インスリン抗体とは,インスリンに対して体内で産生された抗体である.
インスリン抗体には投与を受けた外来性インスリン(ウシ,ブタあるいはヒトインスリン)に対して産生されたインスリン抗体(IA)と自己のヒトインスリンを抗原としたインスリン自己抗体(IAA)の2種類がある.インスリン治療中の糖尿病患者で,予想以上に多くのインスリンを必要とする場合や,予期しない血糖変動(著しい高血糖や低血糖を繰り返す)がみられる場合,インスリン自己免疫症候群が疑われる低血糖症の患者,1型糖尿病の補助診断などの目的で測定される.
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