増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
酵素,肝機能検査
ALPとそのアイソザイム
清宮 正徳
1
,
野村 文夫
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.197-198
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223251
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
- サイト内被引用
検査の概要
アルカリフォスファターゼ(ALP)はアルカリ性下でリン酸モノエステルを加水分解する酵素である.細胞膜の外側に結合しており,活性の中心にZnイオンを有し,Mgイオンによって活性化される.
血漿(清)中ALP活性の測定は,4-ニトロフェニルリン酸を基質とし,ALPによって生成される4-ニトロフェノールを測定する方法が用いられている.血清またはへパリン血漿で測定が可能だが,EDTA血漿はZnイオンやMgイオンがキレートされ活性が極端に低下するため検体として不適である.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.