増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
付)検査をめぐる基本知識
184.サンプル採取条件と保存法
菅野 剛史
1
1浜松医科大学・検査部
pp.2094-2095
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222873
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嫌気性菌の培養に対して,好気的な条件で試料を採取して検査を依頼しても目的の菌が検出されないことは誰でも知っている.しかし,血液生化学,免疫学,血液学的検査の試料採取に対しても基本的には同じような姿勢が必要であることは,あまり強調されていない.むしろ,一度の採血ですべての検査ができないものだろうかという疑問だけが,いつも投げかけられてくる.試料の前処理についてさらに研究が進められれば可能となることかも知れないが,生体側の問題もあるので簡単ではない.ここでは,現状においてどこまで試料採取に際して配慮が必要か,要点だけをまとめることとする.
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