今月の主題 循環器薬の使い方
急性心筋梗塞
急性心筋梗塞治療の基本
南野 隆三
1
,
国定 慶太
1
,
伊藤 浩
1
,
加藤 修
1
1桜橋渡辺病院・循環器内科
pp.1474-1475
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222652
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●急性心筋梗塞(AMI)治療の基本
1)発症早期の緊急治療が最も大切:急性期死亡率が高率(10〜15%)で,とくに発症後1〜3時間に集中する.
2)急変しやすい:AMIは経過中,とくに発症早期に急変する.重篤な合併症〔心室細動(Vf),心停止,心破裂,ショックなど〕を生じ,即座の処置が必要となる.
3)対症療法になってはいけなつ:急性の合併症で緊急の処置を有する際,対症療法になりやすつが,併行してその原因,機序を検索し,治療方針をたてねばならない.
4)総合的な治療計画を:多彩なAMIの成因,病態,重症度と他臓器合併症をよく把握し,総合的な治療計画をたてることがAMI治療の基本である.
以下,AMIの急性期の初期治療について述べる.
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