今月の主題 循環器薬の使い方 2009
病態に応じた薬物治療の基本
急性心筋梗塞
谷 樹昌
1,2
,
長尾 建
1,2
,
平山 篤志
2
1駿河台日本大学病院循環器科
2日本大学医学部内科学系循環器内科学分野
pp.97-99
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103744
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ポイント
●急性心筋梗塞の診断がつき次第,可及的速やかにその施設で可能な初期治療に移る.
●経静脈的血栓溶解薬の投与は発症早期ほど効果があるため,禁忌事項を除外し,速やかに投与し,心電図変化,症状に改善がなければCCUのある施設に転送する.
●機械的補助循環が必要な心原性ショックを除き,心不全に関して時期を逸することなく薬物療法を行う.不整脈合併例に関して血行動態が悪化する例には,積極的に治療を行う.単発の期外収縮は経過観察する.
●急性期を乗り越えた例に対しては退院までに冠危険因子を的確に把握し,そのコントロール管理を徹底する.
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