今月の主題 内科エマージェンシー
症状からみた内科エマージェンシー
呼吸困難
蝶名林 直彦
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.1136-1140
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222549
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「呼吸困難」は,程度の差はあれ,内科医として頻繁に遭遇する重要な臨床徴候であるが,発症のしかた,その後の経過,程度によって,きわめて緊急な対応を要するものから,しかるべき検査をした後に原因疾患の治療をしても遅くない場合まで,多種多様であり,臨床医の実力がためされる病態といってもよい.
本稿では,Hugh-Jones分類のIV度ないしV度の呼吸困難(休みながらでなければ歩けない程度以上のもの)について,まず初診時のチェックポイントを重症度の判定,緊急処置,血液ガスの点から述べ,次に臨床症状と理学所見の解析・必要な検査からの鑑別診断について述べ,最後に治療について概説する.
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