今月の主題 糖尿病マネージメントUpdate
糖尿病性合併症の管理・治療
糖尿病性壊疽—重篤化を防ぐには
坂本 美一
1
,
茂久田 修
1
,
永嶌 嘉嗣
2
,
飯田 亨
2
1帝京大学医学部・第3内科
2帝京大学市原病院・外科
pp.994-996
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222516
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糖尿病性壊疽はNeuropathic ulcerと呼ばれ,その成因に糖尿病性神経症や感染が密接に関連している.一方,診断・治療の面からみても鑑別しなければならないものに閉塞性動脈硬化症(Arteriosclerosis obliterans:ASO)による虚血性壊疽がある.これは基盤に動脈硬化症が存在する.両者とも大部分下肢に好発する.もちろん,糖尿病患者では動脈硬化が促進され,両者が合併している病態もある.本稿ではその鑑別点と重篤化を防ぐための要点について述べる.
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