消化器疾患診療メモ
H2プロッカーの基礎知識と使い方
上野 文昭
1
1東海大学大磯病院・内科
pp.360-361
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222341
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研修医A「患者は45歳の男性,以前より腹水と脳症のある非代償性肝硬変症がありましたが,最近は比較的安定し,当院外来通院治療中でした.約2週間前より空腹時の心窩部痛を覚え,その間2回ほど排便が黒っぽかったとのことでした.痛みは食事摂取にて軽快し,軽い嘔気はありますが,嘔吐・吐血はありませんでした.鎮痛剤の服用やアルコールの摂取はありません.4年前に下血にて他院入院し,十二指腸潰瘍の診断を受けたことがあります.来院時バイタル・サインは安定し,身体所見上,上腹部に軽い圧痛を認めた以外,特別の異常所見はありませんでした.」
消化器内科スタッフB「それで君のインプレッションは?」
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