今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
薬物療法
H2受容体拮抗剤の評価と使い方
岩崎 有良
1
1日本大学医学部第3内科(駿河台病院)
pp.1640-1642
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902261
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●H2受容体拮抗剤は治癒率が高く,症状の消失も早いので,消化性潰瘍の治療薬としてfirstchoiceで用いる.
●胃潰瘍ではH2受容体拮抗剤と防御因子増強剤との併用療法,十二指腸潰瘍ではH2受容体拮抗剤の単独療法が基本である.
●治癒後の維持療法は再発予防に重要である.
●維持療法におけるH2受容体拮抗剤の投与法は一律にhalf doseとせずに,症例の背景因子などを考慮して使い分ける必要がある.
●維持療法は最低1年,できれば2〜3年は継続すべきである.
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