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特集 抗癌剤治療の副作用とそのコントロール
各論
―抗癌剤の副作用3―骨髄抑制とその対策
Management of bone marrow suppression
中村 晃和
1
,
木村 泰典
1
,
三木 恒治
1
Terukazu Nakamura
1
,
Yasunori Kimura
1
,
Tuneharu Miki
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
キーワード:
抗癌剤
,
骨髄抑制
,
G-CSF
Keyword:
抗癌剤
,
骨髄抑制
,
G-CSF
pp.475-480
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102064
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要旨 抗癌剤による有害事象(特に骨髄抑制)に対する対策が非常に重要である。好中球減少に対しては,ASCOのガイドラインや日本癌治療学会の『G-CSF適正使用ガイドライン』などを参考に,適切なG-CSFの使用と発熱時における適切な抗菌薬の使用と対応が求められる。また,血小板減少に対しては,輸血が唯一の対処法である。貧血に対しては,本邦ではerythropoietin製剤の使用は認められておらず,抗癌剤以外の原因を除外したのちに輸血で対応することとなる。輸血による有害事象を十分理解したうえで,適切な対応を行うことが必要である。
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