今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション
癌合併症とその対策
脊髄圧迫症候群
星野 晴彦
1
1東京都済生会中央病院・神経内科
pp.280-281
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222327
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癌患者における神経症状の合併は,その患者のquality of lifeを著しく悪化させることとなり,その予防的処置は非常に重要である.神経症状を呈する原因としては転移によるもの,remote effectを含めた直接の転移によらないものがあり,癌患者の約20%が神経症状を呈するといわれている.その中で,硬膜外転移による脊髄圧迫症候群は,的確に診断し,緊急に処置を行えば,神経症状の合併を回避することができ,一般内科医もぜひ知っておくべき重要な症候群である.
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