今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション
固形癌の治療
前立腺癌
島崎 淳
1
1千葉大学医学部・泌尿器科
pp.253-255
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222320
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
50歳以前の前立腺癌は稀であるが,以後次第に増加し,平均年齢は70歳前後である.症状として排尿障害があり,好発年齢や症状が前立腺肥大症と同じである.また両疾患が合併するので,注意を要する.高齢者,進行が比較的遅いこと,内分泌療法の効果が良いことから,容易にエストロゲン投与が行われて来た.しかし本疾患の経過を理解し,適切な治療を行いつつある現在,予後が改善されている.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.