検査
検査データをどう読むか
小出 典男
1
,
武南 達朗
2
,
辻 孝夫
2
1岡山大学医学部・中央検査部
2岡山大学医学部・第1内科
pp.2904-2907
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222255
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例:45歳,女性.主訴:肝精査.既往歴:特記すべきものなく,輸血歴,アルコール歴もない.家族歴:母が胆石症.現病歴:昭和61年2月,交通事故にあい,頸椎捻挫の診断で鎮痛剤の投与を受ける.昭和61年3月の健康診断で初めて肝機能異常を指摘され,その異常が持続するため,同年8月,精査目的にて当科入院となる.倦怠感,食欲低下,発熱,発疹,掻痒感,腹痛,下痢などの自覚症はない.入院時現症:身長153.2cm,体重55.7kg.浮腫,発疹,貧血,黄疸はなく,手掌紅斑,クモ状血管腫もない.四肢,頭部,胸部に異常なく,腹部では心窩部に肝を3横指触知したが脾は触知しなかった.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.