今月の主題 腎疾患診療の実際
その他の問題
薬剤による腎障害
塚本 雄介
1
1北里大学医学部・内科
pp.2652-2653
発行日 1988年11月10日
Published Date 1988/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222201
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薬剤性腎障害,これは医原性疾患である.2つの場合が想定される.第一は薬剤の特性に医師が無知のため副作用に対する予防が施されていない場合,第二は副作用を熟知しているが,腎障害の発症に対し迅速かつ適切な対応が出来ない場合,である.薬剤性肝障害については一般に注意が向けられているが,腎障害については残念ながら多くが第一の場合である.
本稿ではまず腎障害を起こし易い薬剤と,その腎障害の機序を述べる.そして,日常診療で最もわれわれが遭遇するケースを挙げ,その治療について述べたい.
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