検査
検査データをどう読むか
菅野 治重
1
1千葉大学医学部付属病院・検査部
pp.2552-2555
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222168
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例:45歳,男性.職業:農夫.主訴:発熱,頭痛,全身倦怠感,嘔気.既往歴:特記すべきことなし.家族歴:特記すべきことなし.嗜好:酒3合/日,タバコ20本/日.現病歴:11月28日より39〜40℃の発熱が出現,頭痛,嘔気,全身倦怠感も伴う.12月3日前記症状が改善しないため内科外来を受診,同日入院となった.入院時現症:体温39.2℃,脈拍数98/分,呼吸数28/分,意識清明,咽頭発赤なし,右頸部に8×10mmの黒色痂皮を伴う小潰瘍が1個あり,胸部にかけて5×5mm程度の小発疹を数個認める.右頸部,右腋窩部にリンパ節の腫脹を認める.胸部:ラ音認めず.心雑音認めず.腹部:肝,脾の軽度腫大を認める.反射:正常,病的反射:認めず.動物:ペットとして犬2匹,猫1匹を飼育.その他:患者は11月15日より24日まで山で材木の伐採を行った.表1に入院時の検査成績を示した.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.