検査
検査データをどう読むか
熊坂 一成
1
1日本大学医学部・臨床病理学教室
pp.1454-1458
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221816
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症例:42歳,女性,主婦.現病歴:6月30日,子宮筋腫のため単純子宮全摘出術を施行.術後経過良好であったが,7月7日の定例検査で術前は正常範囲にあった血小板数の減少がみられ,婦人科の主治医から内科医にコンサルテーションの依頼があった.内科受診時現症:体温36.5℃,眼球結膜黄疸なし,眼瞼結膜貧血なし,呼吸音,心音に異常を認めなかった.腹部には婦人科で行った手術創を認めるが,肝,脾は触知しなかった.全身の表在リンパ節は触知せず,皮膚・口腔粘膜などに出血傾向を認めなかった.検査所見は表1に示した.
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