増刊号 診断基準とその使い方
X.神経・筋
16.本態性(良性)頭蓋内圧亢進症
長嶋 淑子
1
1東京都立神経病院・神経内科
pp.2230-2231
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222074
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■疾患概念
"本態性頭蓋内圧亢進症"とは,頭蓋内圧の亢進を示す症状(表1を参照)があるが,髄液圧の上昇以外はmass lesionを示唆する異常検査所見が見出されず,概して良好な経過をたどる症候群の総称である.本症は独立した疾患単位ではなく,種々の疾患に伴って起こり得る病態の1っである.
本症を来す疾患としては次のようなものが掲げられている3).
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