増刊号 診断基準とその使い方
IV.肝・胆・膵
12.慢性膵炎
細田 四郎
1
1滋賀医科大学・第2内科
pp.1866-1871
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221925
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■診断基準(表1,2)
■疾患概念と疫学
疾患概念を示すものとして,慢性膵炎の定義(1983年,日本消化器病学会・慢性膵炎検討委員会)をあげる(表3).
昭和60年度厚生省特定疾患難治性膵疾患調査研究班研究報告書によれば,慢性膵炎I群を対象とした全国集計調査によって,表4にあげたような調査結果が得られた.協力を得られた全国584施設よりの報告症例数は4,917例であったが,脱落症例を除いて4,719例となった.このうち,成因に関して記載の明らかな4,326例について成因別頻度を示したものが表4である.男女比は4:1である.
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