増刊号 診断基準とその使い方
III.消化管
10.蛋白漏出性腸症
下山 孝
1
1兵庫医科大学・第4内科
pp.1804-1805
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221901
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■概念
蛋白漏出性腸症protein losing enteropathyとは,血漿蛋白(とくにアルブミン)が,腸粘膜から異常に大量に漏出し,4.0g/d/以下の低蛋白血症を惹起している状態を総称する症候群である.
低蛋白血症の原因が腸からの蛋白漏出であることを証明して確診するが,しばしば血中の免疫グロブリンも低下している.
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