今月の主題 老人診療のポイント
症候・病態の特徴
骨粗鬆症
藤田 拓男
1
1神戸大学医学部・第3内科
pp.1332-1333
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221784
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■骨粗鬆症とは
すべての人では,成長とともに骨量が増加した後,老化とともに骨量が減少する.これを生理的骨減少という.生理的骨減少はすべての人で起こるが,これがある程度を越すと体重を支えることが難しくなり,骨折または骨変形が起こる.このようにして生理的骨減少の基礎のうえに起こった代謝性骨疾患が骨粗鬆症で,骨の成分は正常とあまり変らない(図1).
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