今月の主題 炎症性肺疾患へのアプローチ
診断のポイントと治療
免疫異常による疾患
過敏性肺(臓)炎
越智 規夫
1
1大阪府立羽曳野病院・第4内科
pp.258-259
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221529
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■わが国の過敏性肺炎
1.夏型過敏性肺臓炎
主として西日本で年間に数十例の発症があり,わが国の過敏性肺炎では最も多い.6〜11月(多くは7〜9月)に発症し,夏毎の反復発症をみる.職業・年齢・性別とは無関係.自宅の室内塵に含まれる真菌が原因で家族発生もある.約15年前から注目され,宮川のCryptococcus neoformansと反応する抗体発見により疾患概念が確立し,安藤らによりTrichosporon cutaneumが病因抗原と結論された.古い木造家屋と夏の高温多湿に関係があり,わが国以外からはまだ報告がない.
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