今月の主題 炎症性肺疾患へのアプローチ
診断のポイントと治療
免疫異常による疾患
サルコイドーシス
泉 孝英
1
1京都大学結核胸部疾患研究所・内科
pp.254-256
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221528
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サルコイドーシスは,病理組織所見から命名された疾患名で,"壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫(サルコイド)病変形成"を主徴とする原因不明の全身性疾患である.全身のあらゆる臓器に病変の形成される可能性があるが,主なる病変部位は,肺(縦隔・肺門リンパ節,肺)95%以上,眼30〜40%,皮膚5〜10%である.臨床症状(表)のみでなく,予後,経過において人種差,民族差の著明な疾患である.以下,肺のサルコイドーシス病変を中心に記載する.
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