今月の主題 虚血性心疾患の最前線
interventional treatment
狭心症に対するCABG
布施 勝生
1
1虎の門病院・循環器センター外科
pp.2384-2387
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221362
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1960年代後半に始まった冠動脈バイパス手術(CABG)は,狭心症に対する積極的な治療法としての役割を確立してきたが,他方,本症の原因である冠硬化症からみれば,あくまで姑息的な治療手段であることも明らかとなり,それに伴った問題点も指摘されてきている.また,1979年頃より始まった急性心筋梗塞に対する冠血栓溶解療法(coronary thrombolysis)と経皮的冠動脈形成術(PTCA)の普及は,CABGに大きな影響を与えてきている.そこで本稿では,現段階におけるCABGの適応,評価,問題点などについて述べてみたい.
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