増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅴ 消化器疾患治療薬
腹部手術後遺症
149.胃切除後の薬物治療
笠岡 千孝
1
1藤沢市民病院・外科
pp.2116-2119
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221269
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胃切除後の障害は,手術時の胃の切除範囲,再建術式などにより影響を受けるため,その内容は多方面にわたる,したがって,胃切除後症候群の定義,範囲は必ずしも明確ではないが,いわゆる胃切除後症候群とは術後,後期ないし遠隔時における障害に限るのが一般的である.
従来より諸報告にとりあげられている胃切除後症候群は,表1に示した内容である.この中から,薬物治療を必要とするものとして,①ダンピング症候群,②消化吸収障害,代謝異常(③貧血,④骨障害),⑤逆流性食道炎,および,⑥胃石などをとりあげた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.