増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅲ 呼吸器疾患治療薬
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
81.COPDとステロイド
佐藤 篤彦
1
,
源馬 均
1
1浜松医科大学・第2内科
pp.1942-1943
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221201
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COPDは,本邦において慢性閉塞性肺疾患と呼称され,気管支喘息,慢性気管支炎,慢性肺気腫の3疾患を含め,呼吸機能検査で閉塞性換気障害を共通にもつ疾患群として取り扱われている.しかし,1980年代に入ってCOPDの中に気管支喘息を含めて論じるものはなく,慢性気管支炎と肺気腫を対象としている.したがって本稿では,2疾患が同一患者に存在し,喘息様発作時の鑑別が困難な背景をもつCOPDのステロイド治療を述べる.
一方,ここ数年来,細気管支領域に病変がみられる閉塞性細気管支炎の報告が多い.
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