増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅰ 感染症治療薬
感染性心内膜炎
13.レンサ球菌による心内膜炎の治療
小林 芳夫
1
1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部
pp.1776-1777
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221133
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レンサ球菌と一口にいっても数多くの菌種があるが,感染性心内膜炎(infective endocarditis;IE)の原因菌としてのレンサ球菌という点よりは,Streptococcus viridans(S. viridans),Enterococcusおよびβ-hemolytic Streptococcusに大別される1).このうちS. viridansは現在でもなおIEの主要菌種であり,EnterococcusによるIEも稀ではない1,2).したがって,これらによるIEの治療が本稿の主題となるが,β-hemolytic StreptococcusによるIEも散見され1),これらについての抗生剤療法に触れることとする.
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