今月の主題 肝硬変と肝癌
肝癌の治療
免疫療法
樋口 清博
1
,
井上 恭一
1
1富山医科薬科大学・第3内科
pp.1612-1614
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221099
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これまでの肝癌の免疫療法には,それ単独で治療に用いられるほど有効な治療法は存在していなかった.そのため,手術後あるいはTAE療法後に,また化学療法剤と併用して免疫賦活剤を使う場合がほとんどであった.しかし最近になり,細胞間の情報伝達に関与する可溶性因子である各種サイトカインの使用が可能となり,この状況が変わりつつある.
癌の免疫療法として,これまで行われているもの,また考えられるものをまとめたのが表である.以下この表にそって,実際の肝癌の免疫療法に関して述べることとする.
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