免疫と病気・10
免疫療法
矢田 純一
1
1東京医科歯科大学医学部小児科
pp.1089-1092
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918520
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Ⅰ．免疫抑制療法
免疫抑制療法は主に2つの目的で用いられる．ひとつは，異常な免疫反応が関係していると考えられている疾患に対して，免疫機能を低下させるような方法を使って異常免疫反応を抑えようとするものであるが，一般に異常な反応だけを抑制するというわけにはいかず，同時に他の免疫能も抑えられてしまう．もうひとつは，移植拒絶反応を抑えて移植組織の生着を助けようとするものである．
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