発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001281428
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62歳男.高血圧で経過観察中であった.脳梗塞で入院し,以後再発予防目的でticlopidineを服用していた.高血圧の増悪と両手関節痛により入院した.高血圧はnicardipineで良好なコントロールが得られた.関節痛はticlopidineを中止後,徐々に軽快した.脳梗塞の予防目的にaspirinの投与を開始した.退院後,胸膜炎と関節炎の再燃はなく,抗核抗体と抗DNA抗体は低下し,CRPは陰性化した.ticlopidineの中止により,諸症状の再燃がなくなり自己抗体価に改善が認められた為,ticlopidineによる薬剤性ループスと診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2001