グラフ MRIの臨床
肝疾患における超電導MRI
伊藤 亨
1
1京都大学医学部・放射線科核医学科
pp.1314-1318
発行日 1987年7月10日
Published Date 1987/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221027
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MRIは特殊な撮像方法を除いては撮像時間が長いため呼吸停止下における撮像が困難であり,それが主たる原因となって上腹部においては頭頸部ほどの鮮明な画像は得られない.しかしその特異的な濃度分解能によってもたらされる画像は魅力的であり,CTを凌駕する部分も多い.ここでは,主として肝の腫瘤性病変を中心に,CTとの対比をしながら述べてゆきたい.使用機種は超電導装置Signa(General Electric社製,1.5 Tesla)である.T1強調画像としてPS 600/25,プロトン密度強調画像,T2強調画像としてSE 2000/20,SE 2000/60(これら2つは同時に得られる)を得ている.撮像時間は,前者が10分16秒,後者が17分10秒である.
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