講座 MRIの基礎から臨床応用
肝良性腫瘍のMRI
新本 弘
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.105-111
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900144
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
肝の良性腫瘍には肝嚢胞,肝血管腫など日常診療において頻回に遭遇するものから,非常にまれなものまでさまざまなものが報告されている1,2)(表1).これらの画像所見を理解することは他の肝悪性腫瘍との鑑別において重要であり,正確な診断は不必要な手術や肝転移の誤診を防ぐことになる.本稿では自験例を中心に比較的頻度の高い肝良性腫瘍のMRI所見について概説する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.