今月の主題 肝・胆・膵疾患の画像診断
疾患別による画像診断アプローチ
胆道胆石の画像診断
土屋 幸浩
1
,
大藤 正雄
1
,
矢澤 孝文
2
,
中村 広志
3
1千葉大学医学部・第1内科
2鹿島労災病院
3旭中央病院
pp.1272-1277
発行日 1987年7月10日
Published Date 1987/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221022
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胆石症の診断には,数多くの検査法が応用される.超音波,腹部単純撮影,X線-CTなどのいわゆる画像診断法および排泄性胆道造影(経口法,経静脈法),直接胆道造影(PTC;経皮的胆道造影,ERC;内視鏡的胆道造影)などの造影診断法が代表的である.とくにPTCやERCは,治療にも用いられる.
従来,胆石症の治療は外科手術が主体であったが,最近では内科的治療によっても良好な成果をあげられるようになってきた.すなわち,胆石の治療では胆汁酸製剤による胆石溶解療法や内視鏡による胆石除去法が行われ,胆石に合併した重症胆管炎や胆嚢炎に対しては,経皮的や内視鏡的ドレナージによってほぼ確実に炎症の鎮静化をはかれる.
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